紀の川沿いの根来寺など訪問
秋のJR乗り放題切符を利用して、3日間で京都と和歌山を訪ねた。旅ごとに予習&復習をしているようなもので、年々知識は増えていく。知らないうちに記憶が自動的に消えているようだが…。
今回は連載「日本の沿岸を歩く」で取材した和歌山県のうち、行きそびれた場所を選んだ。
和歌山市内を流れる紀の川の取材ではアユをテーマにした。有吉佐和子原作『紀ノ川』を読んだり、映画見たりして川沿いに上流へ向かうことにした。
写真の根来寺は豊臣秀吉と対立して全山焼失。江戸時代に入って復興した。雑賀衆とともに、この寺を中心にした鉄砲集団の根来衆が知られる。
司馬遼太郎『尻啖(くら)え孫市』の雑賀孫市が活躍した地域と重なる。以前訪れた堺と鉄砲製造でつながっていたことが明確に分かってきた。知識のジグソーパズルのように、空白の情報がどんどん埋まっていく。自分が知らなかっただけなのだが、そんな驚きが楽しい。
自分の足で歩き自分の目で確かめ、自分の頭の中で旅の記憶を整理するのだが、時間が足りない。さらに訪問地は当初計画の半分にも至らず、訪れたい場所が多く残っている。
スケジュール:京都:壬生寺⇒八木家 和歌山:和歌の浦⇒紀州東照宮⇒雑賀崎⇒和歌山城⇒本願寺鷺森別院⇒根来寺⇒華岡青洲顕彰記念公園⇒慈尊院 京都:金戒光明寺⇒平安神宮