安芸高田市長は「自分しか見えていない」人物?

副市長選任で揺れる安芸高田市議会は2日の臨時会で石丸伸二市長が提案した任同意案を再び否決した。

臨時会の様子はYouTubeでライブ中継された。これを見て感じたのは、内定している34歳の女性がどうのこうのというより石丸市長の議会対応への不満が反映された形のようだ。

令和3年第2回臨時会(6月2日)安芸高田市議会(動画フル)

【速報】公募の副市長選任案、再び否決 広島・安芸高田市議会(Yahoo ニュース=中国新聞)https://news.yahoo.co.jp/articles/032ae3035ca7b5f878ad806f000c46a4cc0be5e6

質疑の中で賛成派議員が市長のやり方に少しばかり苦言を呈すると、それにかみついていた。まるで戦場で弾が後ろから飛んでくるような展開で驚いた。

石丸市長のメガバンクアナリストの経歴やクリアな主張を評価し、メディアは好意的な扱いをしていたが、今回の再度の否決で市長をさらに冷静に見始めたのではないか。Yahooニュースのコメントも市長に厳しいものが増えた。

石丸市長はツイッターを情報発信の“武器”としているようだが、議会との軋轢の発端である「恫喝問題」もツイッターから始まった。ツイッターにメディア的な機能を期待するなら、公表前に文章を客観的な視点でチェックする編集者的なものが必要だろう。

プロテニスの大坂なおみさんが全仏オープン棄権を釈明した自身のツイッターは、状況を的確に判断し、世論の共感を呼ぶ言葉や今後を見据えた理論展開があった。当然彼女一人が書いたのではなく、有能な側近が加筆なり編集なりをしているはずである。

ツイッター≠独りよがりの道具。メディアやSNSについて利点と危うさに早く気付いていただきたい。そうでなければ議会や市民との距離はさらに開き、「裸の王様」のまま行き詰まるのでは、と心配してみる。

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