太陽とともに紀州路の沿岸を歩く

 「グローバルネット」連載「日本の沿岸を歩く」の取材は初の近畿圏、和歌山県へ。和歌山市から南に下り、本州最南端の潮岬で日の出を拝んだ後、太地町、勝浦、新宮と進んでUターン。串本、田辺、白浜、有田、和歌山と巡った。

捕鯨(写真は太地町にある「くじらのモニュメント」)、南方熊楠、ナショナルトラスト運動で有名な天神崎、カツオ節発祥の地など関心のある話題が多い。南高梅は以前取材した。温暖で恵まれた自然の恩恵を感じさせる県だ。

海から昇り、海に沈む太陽と一緒にリアス式の海岸線を走った。レンタカー3日間の走行距離は700㎞(全体は4泊5日)。道すがら口にしたマグロ、クジラ、ウツボの干物、アユの甘露煮はどれも美味だった。

最終日は和歌山市街に近い加太(かだ)を歩いた。マダイの一本釣りなど昔ながらの漁法を守っており、以前訪ねたことがある。この日は雨の中をじっくりと散策。雛流しの神事で有名な淡嶋神社、役行者堂など見どころが多い。

取材を終えると和歌山港から徳島行きフェリーに乗って帰路に。やっと一息、一人酒でタイトなスケジュールを振り返った。取材にご協力いただいた皆さんはどなたも大変おおらかでフレンドリーだった。多謝である

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