新宿の女の人生いろいろ

一日かけて東京にある歌謡曲ゆかりの場所を訪ねた。まず北品川の東海寺墓地にある島倉千代子(敬称略、以下同じ)の墓。生まれた地にある墓には生花がたくさん手向けられ、中に藤あや子と坂本冬美の名札も。

次に京浜東北線で蒲田駅に向かい、そこから東急「池上線」(西島三重子)に乗って五反田へ。さらにそこからJR山手線に乗り換えて恵比寿で「アメリカ橋」(山川豊)、目黒の美空ひばり記念館を訪問した。さらにさらに代官山から東急東横線・メトロ副都心線で東新宿へ行き、藤圭子「新宿の女」(西向天神社)「圭子の夢は夜ひらく」(花園神社)の歌詞碑。さらにさらにさらに欲張って丸の内線で銀座に向かい、数寄屋橋公園で「銀座の恋の物語」、ちょっと歩いて有楽町の「有楽町で逢いましょう」の歌詞碑と御対面~!

歌の現場を訪ねることで、特別な思いを感じることができるのである。充実した一日であった。

数年前に新宿から東中野へ向かって歩いていたときに「神田川」(作詞者の喜多條忠さんのご冥福を祈ります)の歌詞碑に遭遇、4月には歌った南こうせつの住む大分県杵築市を取材し、彼がコロナ禍を跳ね飛ばすために作った「おかえりの唄」という曲を知った。

思い返せば、今年1月には水森かおりの「五能線」に乗るためだけに青森まで出かけた。だが、豪雪でダイヤがめちゃくちゃになり五所川原でUターンし青森市内へ。五所川原といえば吉幾三の出身地、窓から雪を見ながら歌ったのはもちろん「雪国」。人生いろいろ、旅もいろいろ、歌謡曲もいろいろの一年だった。

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