ワンスモア 浜田と松江を日帰り取材

昨年11月の「日本の沿岸を歩く」の山陰道取材の補足取材に出かけた。取材地は島根県の浜田と松江。広島から高速バスで浜田へ行き、そこからJRで松江へ。松江からは最終の高速バスで広島へ戻った。

11月の取材は1週間かけてレンタカーで日本海側(山陰道)の京都府、兵庫県、鳥取県、島根県と巡ったものの、短い日照時間(日没が午後5時、夜明けが午前7時)と移動距離の長さのため、それぞれの取材地で十分な時間がなかった。

この時期に取材することにしたのは、ズワイガニの漁獲シーズンに合わせたためで、無理は承知の上だったが…。

あおりを食って「日本の沿岸を(食べ)歩く」が実現できなかったし、予定していたのに立ち寄れなかった場所もあった。1月には京都府、兵庫県は再訪した。

補足取材では浜田名物「赤てん」の製造会社を訪れ、「はまだお魚市場」では食事をした。その後、浜田駅との間にある浜田城址を散策した。発掘調査やCG復元で往時の姿を想像できる。本丸からは11月に訪れた外ノ浦(とのうら)が見えた。江戸時代に北前船寄港地として繁栄した場所で日本遺産。昔からの面影を残している。

浜田城址

浜田城址

城址には浜田市出身の島村抱月の碑や日清戦争で死んでもラッパを話さなかった木口小平の像もあった

幕末の慶応2(1866)年、第二次長州征伐で大村益次郎率いる長州軍に敗れた浜田藩は、城に火を放って逃げた。これまでに城の再建計画もあったそうだが、図面がないことなどからに話題にならないようだ。

現在国内では城郭の再建計画が多くあり、浜田城も歴史は周辺の美しい景色など往時の城の姿があれば観光だけでなく、地域に活気が生まれるのではないだろうか。

松江大橋

松江大橋

次は山陰本線で日本海や宍道湖を眺めて到着した松江。食事と宍道湖大橋の東隣の松江大橋の周辺の散策が主な内容だった。この日の日帰り旅行は高速バスとJRの乗車時間が計8時間、歩いた歩数は2万歩。浜田の赤てんや松江の生シジミなどを買い込んで重くなったDバッグをかついで歩く己の姿に、終戦直後の買出し部隊のようだと思った。

城びと 第35回【浜田城】第二次幕長戦争で焼け落ちた二ノ門
https://shirobito.jp/article/1399

浜田情報 なんやかんや

浜田市は自然と歴史が織りなす観光名所が多くある。島根県立しまね海洋館アクアス、石見畳ヶ浦は人気の観光スポット。道の駅ゆうひパーク浜田は、浜田港や日本海を見渡せ、地元グルメも楽しめる。ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統芸能の石見神楽も有名。美又温泉や旭温泉といった温泉もある。