迫力ある米ベイエリアのイノベーション

スタンフォード大学のD-School

米西海岸のサンフランシスコ湾周辺でシリコンバレーなどを含む地域はベイエリアと呼ばれる。この場所で、ベンチャービジネスに携わってきたK氏の話を聞く機会があった。言うまでもなく、革新的な産業や最先端の文化が生まれているホット地域である。K氏は「シリコンバレーの実際を伝えようと思うのだが、日本で説明してもなかなかイメージが伝わらない」と前置きして、米国内でも“異質な”地域の現在を語った。

シリコンバレー誕生の出発点となったショックレー半導体研究所のこと、ソ連との宇宙ロケット開発競争の中で半導体産業が発展したこと、ベンチャーキャピタルのKPCBのことなどベイエリアの歴史、迅速なビジネスを可能にするオープンイノベーションの現状などが次々に紹介された。メモを取りながら、3年前にちょっとのぞいたスタンフォード大学のD-Schoolを思い出した。デザイン思考(Design thinking)で知られる場所だが、何となく理解できたような、そうでないような…。いいかげんな記憶がうらめしいばかり。

K氏のコメントで印象的だったのは「シリコンバレーは成功例を参考にしたが、まねることはしなかった」。元気がなくなった日本の明日を不安に思いながら、同時に2bedroomsで家賃3,000ドルするというシリコンバレーに限りなく引かれるのである。

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