「日本の沿岸を歩く」静岡県西部の取材で生シラス丼を食らう

生シラス丼
月刊環境情報誌グローバルネット「日本の沿岸を歩く」の取材は山口を終えて、4月17-20日のスケジュールで静岡県へ。
浜名湖、焼津、御前崎の順で訪れ、それぞれのテーマを設けていた。浜名湖はウナギ養殖、焼津は焼津漁港の有名ポイント、御前崎では南駿河湾漁協を訪ねて、シラス漁や磯やけ対策などを聞いた。あれもこれもの欲張り取材だったが、訪れられなかった場所もたくさんある。
駿河湾は豊かな海、人々も陽気で親切。生シラス丼も初めて味わった。天気が悪く富士山を拝むことはできなかったが、ここに暮らせばきっと長生きできるだろうと、幸せな気分になった。取材でお世話になった皆様、大変ありがとうございました。記事はちょっと先になります。
<追記20251115>
写真の生シラス丼は、焼津市の小川(こがわ)漁協漁協経営の小川港魚河岸食堂で食べたもの。マグロもカツオもサバも入った海鮮丼を注文。生シラスとサクラエビも大満足。小川漁港は沿岸、沖合漁業で知られ全国有数の「さば」の水揚基地。サバの人気が上昇中だ。
焼津といえば、NHK朝ドラ「ばけばけ」に登場するラフカディオ・ハーン(小泉八雲)との関係が深い。ハーンは1897年から亡くなるまでの8年間で6回、焼津で夏を過ごした。荒波の焼津の海を気に入り、漁業が盛んだった当時の様子を書き残している。焼津小泉八雲記念館を訪れて勉強した。アイルランド・ダブリンの旧宅を訪ねたこともあるのに、焼津のことは知らなかったといううかつ…。

焼津小泉八雲記念館
焼津では、焼津魚市場の「解凍売り場・鮮魚売り場」を取材。南半球のシドニー沖やケープタウン沖で漁獲されたミナミマグロの競りが7時半から始まった。尾を切断して品質を評価する。新港地区では海外まき網漁船が捕ったカツオの水揚げ作業も見た。クレーン車で冷凍カツオを運ぶ様子はまるで工事現場のよう。
焼津神社にある日本武尊(やまとたけるのみこと)の像。「焼津」は日本武尊が東夷征伐の途中、賊の火攻めに対し、草をなぎ払い火をかけて撃退した地名に由来している。
最初の取材地の浜松も印象深かった。浜名湖はウナギ養殖発祥の地。かつて静岡県は全国の4分の3の生産を占めたが、取材当時は4位。養殖池にはシラスウナギから出荷前のウナギまでいた。餌に群がるウナギの生命力の迫力がすごい!浜名湖畔には、うなぎ観音(高さ8m)が立っている。ウナギの稚魚のシラスウナギがやってくる今切口へ慈悲深い視線を向ける。湖では小型定置網である角立(かくだ)やアカエイも見た。

お食事中のウナギ
漫画『天才バカボン』に出てくるウナギイヌは浜名湖が故郷である。「父がイヌ、母はウナギという種を越えた強い愛から生まれた、奇跡の愛の結晶」が公式の定義。アニメ「レレレの天才バカボン 第4-A話「ウナギイヌ、出生の秘密なのだ」がある。
このほか、自然保護関係で御前崎を取材地に選んだ。御前埼灯台付近の海岸では、アカウミガメが夏に産卵する。一度の産卵で120個くらいを産む。卵は直径4㎝。ふ化場に移した卵は約60日でふ化し、子ガメは海に放流している。近くの御前崎灯台は白亜の姿が美しい。♪おいら岬の灯台守は…の『喜びも悲しみも幾歳月』(1957年の松竹映画、同名主題歌)のロケ地としても知られる。

御前崎
御前崎港にある南駿河湾漁協の魚市場の競りではキンメダイ、イセエビ、サワラ、ナガラミ(キサゴ)などを見ることができた。日本で最も深い駿河湾で捕れる豊かで多様な魚。近くには海鮮なぶら市場もある。焼津取材で知った静岡おでんの具、黒はんぺん。取材後、静岡市葵区の青葉横丁「三河屋」に出撃、本場の味を知った。うまい! 地元の人とも盛り上がり、静岡は本当いいところ♥!


