たつの市のヒガシマル醤油と揖保乃糸

うすくち龍野醤油資料館の展示

 童謡『赤とんぼ』の作詞者の三木露風の生誕地である兵庫県たつの市を訪れた。

 JR本竜野駅から揖保川に架かる龍野橋を渡るまで、ヒガシマル醤油の関連施設があちらこちらにあって、想像以上に大きな規模であった。重要伝統的建造物群保存地区は落ち着いた風情があって大変気に入った。

ここにあるのは「うすくち龍野醤油資料館」。ヒガシマル醤油の歴史を紹介する施設だ。入館料はなんと10円。ご縁(5円)を二重に大切にする意味なのか。中に入ると、各種資料とともに醤油製造の施設が大切に保管してあり、その規模と内容に驚く。研究室を見て、品質向上のためのたゆまぬ努力があったことも理解できた。醤油といえば以前訪れた銚子や醤油醸造発祥の地である湯浅(和歌山県)を思い出した。日本食の基本となる調味料には、日本の自然と日本人の創意工夫が凝縮されている。だから、とても興味深い。

揖保乃糸資料館そうめんの里

たつの市中心部に入る前に、北にある揖保乃糸資料館そうめんの里を見学した。播州そうめんの代名詞である揖保乃糸はここで作られている。併設のお食事処「庵」でにゅう麺を食べた。多くの客の存在がそうめんの美味しさを証明していた。展示室で置き忘れたマフラーもちゃんと保管してもらった。感謝&感謝。

小京都と言われる龍野を訪れてつくづく思ったのは、食にはストーリーが欠かせないということ。そして、その土台になっているのは食べる人への温かい思いやりでなないだろうか。たつの市で大いに勉強させていただいた。

Follow me!