沿岸を歩く…明治維新の地で今更の感動
23-25日。『グローバルネット』の連載「日本の沿岸を歩く 海幸と人と環境と」の取材は冬の山口県。下関南風泊で午前3時20分からのふく(山口では濁らない)の競り市、明治維新の震源地である萩の道の駅「しーまーと」、金子みすゞが生まれた長門市仙崎の3カ所を急ぎ足で訪ねた。低温と降雪で真っ白い雪道を400kmくらい走っただろうか。
山口県は初任地であり、7年ほど暮らした場所なのだが、初めての場所もあって新鮮な旅になった。中でも萩の御船倉周辺の浜崎は「あ~知らなんだ、知らなんだ…」。御船倉は萩藩の軍船を収容する施設で、周辺は港町で繁栄した商家などが建ち並ぶ。散策だけでなく屋敷の中に入って雛人形などを見て、萩の素顔を見たような高揚感に包まれた。
山口県の連載は4月号から。それまでに感動を「熟成」させよう。