花は咲き、衣笠が蘇る
旧広島市民球場の跡地が春の花で埋め尽くされた。開幕した「ひろしま はなのわ2020」(全国都市緑化ひろしまフェア)に足を運んだ。国内最大級の花と緑の祭典だそうで、5月24日までメーン会場の中央公園、11月まで県内各地でイベントが催される。
広島百景花壇では、「さとの景」、「まちの景」「うみの景」があり、広島の風景が花の中に描かれた。花田植え、宮島の大鳥居、原爆ドーム…。その中に昔のブルーのユニフォームを着た衣笠祥雄がバットを振っているじゃあないか。
新型コロナウイルス感染拡大を受けて人出は少なかった。バウムクーヘンの切れ端のような「遺跡」が残る旧球場の跡地。急いで壊すこともなかった球場なのだが、そこに死球にも負けなかった鉄人が現れた。花に囲まれた永久欠番3番が新鮮だった。