生産量日本一、知多半島の冬キャベツ
グローバルネット連載「日本の沿岸を歩く」の4月の取材先は愛知県。伊勢湾の藤前干潟から始まり、知多半島の羽豆岬、三河湾の北側をぐるりと回って渥美半島の伊良湖岬まで足を伸ばし、名古屋に戻る途中には三河湾東部にある干潟・浅場、六条潟を訪ねた。
渥美半島では、渥美魚市場の競りを見学し、「いちば食堂」で刺し身定食を味わった。コリコリの刺し身は当然として、突き出しのキャベツのなんとおいしいことか。そうか、半島のほとんどを占める田原市は冬キャベツの生産量日本一。取材は漁業がメインなのだが、何としてもキャベツをゲットしてしなければ、と道の駅「あかばねロコステーション」に寄ると、取れたてキャベツの山に遭遇。やっぱり産地は違うわ。
ここで大いに迷った。1個買おうと思ったが、大150円、中120円、小100円(いずれも税込み)の3種類があり、大は小の3倍以上も重そうな立派なもの。普通なら絶対にお得なこのサイズを買うのだが、取材を終えた後で、パンフレットや印刷物、他の土産品などの荷物が増えており、バッグに余裕がない。帰路を考えて、泣く泣く無難な小を購入。帰宅後すぐに食べてみると「やっぱり大きいのを買っておけばよかった!」。後悔先に立たず。キャベツがうまければうまいほど損した気分になった。