ヒルトン広島が秋にグランド・オープン

ヒルトン広島

広島市中区富士見町に「ヒルトン広島」の建物が姿を見せている。地上22階（高さ94.1m）。建物は完成し、秋にグランド・オープンする予定だ。

さて、この世界的に有名なホテルと少し関わりがあるので紹介する。アメリカ建国200周年の1976年冬、羽田空港からパンアメリカン航空（パンナム）ＤＣ-８でロサンゼルスに到着した。その後、グレイハウンドバスで米大陸を横断しニューヨークに着いたものの、バスターミナル周辺の治安が悪く、さらにバスに乗ってボストンへたどり着いた。

観光情報など皆無のままダウンタウンで泊まる場所を探していたら、目の前に大きなヒルトンホテルがあるではないか。田舎からぽっと出の学生でも知っている名前。東京を出てから数日間のアカを流し、外に出るのか怖いので翌朝は部屋にモーニングサービスを注文。すると一抱えもあるような氷の山にオレンジジュースのグラスが刺さったワゴンがやって来た。１カ月ほどの全米旅行の中で一番の豪華版であった。

それから３年後、就職した新聞社の新人記者として、配属されたのが広島東警察署。そう、現在ヒルトン広島がある場所である（東署は2018年9月に同市東区二葉の里３丁目に移転）。東署でのサツ回りはわずか半年ほどだったが、相次いだ殺人事件（未解決２件）や事故などの取材をした思い出がある。

壮観なヒルトン広島の建物を見上げると、青春時代の記憶が走馬灯のように巡る。開業したらぜひ利用させてもらいたい。その前に「あなたはご縁のある方ですので、ご招待させていただきます」なんて無料宿泊券が送られてきたら、いくら何でも大変当惑するだろう。が、断る理由も見つからないｗ。

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